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電波戦隊 マッドレンジャー

第7話 ◆ 第8話

オープニングテーマ



 爆裂! マッドレンジャー!

 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


 キミにも聞こえるだろう。 電波のささやきが。
 キミも感じているんだろう。 あの憎い陰謀を。

 そうさ恐れないで、妄想なんかじゃないからさ。

 陰謀なんだもの、誰も分からないはずさ。
 キミは戦士。だから分かる。

 キーワードを唱えろ。 全ては捏造されている!
 
 ゴーゴー! マッドレンジャー! みんな騙されきっている。

 ゴーゴー! マッドレンジャー! 選ばれた戦士は分かる。 

 ゴーゴー! マッドレンジャー! 騙されるな、巧妙な罠。

 ゴーゴー! マッドレンジャー! キミの心だけが真実ー!
 

 確信持って、戦えー! マッドレンジャー!  



 ここでセリフ 「いえ。妊娠したのは、自分ではなくて、宇宙人のほうっす」






 
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 ◆ 電波戦隊 マッドレンジャー 第7話
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 キミは、知っているだろうか?
 
 真の戦士の物語を
 
 キミは、感じたことがあるだろうか?
 
 秘められた世界の真実を
 
 
 ここから私が記す話は、
 世界の何処かで、この地球の平和を守るため、今日も誰かと戦うヒーローの物語である。
 
 
 
 
 
  
 
 
  第7話  これがブラックだったんだ! マッドレンジャー!
 
  
  ここは日本、都市部の一角・・・なんとも言えない空気を漂わせた男たち
 が日夜集う喫茶店である。その名も『メイド倶楽部』
 
  何処か音程の外れた意味不明のラブソング『本当は恐い家庭のオナニー』
 がかかる以外、このメイド喫茶はこれと言って特別目立つものではなかった。
 
  しかし、実を隠そう、この喫茶店という店構えこそ仮の姿!
 この店こそ、地球を守る正義のヒーロー 電波戦隊 マッドレンジャーの秘密基地なのである。
  
  今日もマッドレンジャーの面々は、この秘密基地に集まっていた。
 
  
 
  
 
 マッドレッド   26歳 男 
 「暑い、暑い、暑い」
 以下レッド
 
 マッドイエロー 25歳 男
 「そうっすね」
 以下イエロー
 
 マッドブルー  26歳 男
 「・・・はっ、ここはどこにゃりん」
 以下ブルー
 
 
  レッド 「やれやれ、本当に困ったぐらいに暑いな」
 
 イエロー「そうっすね、この太陽の異常活動がジャラゼルジバラリレハン星人の陰謀にしても、
       これはどうしようも無いッス」
 
  ブルー「とにかく、涼しくしたいにゃりん」
 
  そう、ここメイド倶楽部は店のクーラーがちょうど壊れてしまい、現在
 店内の温度は38℃を超えている。
 さらに言うと、異常な汗のような臭気も蔓延しているのだが、それは当の本人たち
 (マッドレンジャー)には分からない。
 
  レッド 「外に出ようか?」
 
 イエロー「外の気温は42℃ッス。激熱に変わりは無いッス」
 
  ブルー「恐ろしいにゃりん、買ったばかりモナカアイスが、溶けてドロドロにゃりん」
 
  そんなところに、珍しくこの店に別の客が入ってきた。
 
  ?   「おーす、お久しぶり、元気してた? おまえら!」
 
  油粘土を機械油で煮詰めてアンモニアに溶かした芳香剤のような匂いが
 蔓延する店内に、奇妙な声が響いた。
 何が奇妙かと言うと、その声はまぎれも無く若い女の声だということだ。
 
  レッド 「誰だろう?
      愛・銀河団の戦士、ジャラゼルジバラリレハン星人のアモーレエナジーを
      その身に受けた、雛菊 燐香とかいう造形物か?」
   
 イエロー「?そうっすかね、声が違うッスよ」
 
  ブルー「むむ? なんだか悪い予感がするにゃりん。
       ブルー的、第六感にゃりん」
 
  レッド 「『紅茶スクワレナイゴールド 新宿鮫 2000EX』のパワーか?
       いやはや流石だな」
 
  ?   「やーっぱり! この席にいた! 無視しなさんなって」
 
  ?の女の子は、気軽にマッドレンジャーの面々に声をかけた。
 
  レッド 「・・・」
 
  ブルー「・・・」
 
 イエロー「・・・」  
 
  ブルー「にゃりん?」
 
  ?   「いや、久しぶり、まさかこのブラックの顔を忘れたって言うんじゃないん
       だろうね?」
 
  桜さん「あ! あの人は!」
 
  レッド 「ブラック、ブラックか!」
 
  ブルー「なんてことにゃりん」
 
 イエロー「久しぶりッスね」
  
  ブラック、戸籍上の本は、黒川 明菜 (くろかわ あきな) 19歳女、
 身長140cm、髪は尻まで隠れる黒のストレート、スリーサイズは80.56.84である。
 バストカップはCカップ、顔立ちは幼く愛らしく、本人曰く、『なんでも子供料金でいけるよ』
 とのこと。
 
  黒川 明菜 「酷いよ、最近ちっとも呼んでくれないんだもん、ボク、ふてくされちゃったよ」
  以下ブラック
 
  ブルー「明菜は来ない方がいいにゃりん、ブルーがそう考えたにゃりん」
 
  ブラック「ええー!? 酷いよ ブルー」
 
  ブルー「ジャラゼルジバラリレハン星人との戦いは過酷にゃりん、
      女には厳しいにゃりん・・・そもそもお前は就職したはずにゃりん?
      どうして普段の日に出歩いているにゃりん?」
 
 ブラック 「ぶー、会社なんて辞めちゃったよ、みんなしてボクのこと、子ども扱いするん
       だもの」
 
  レッド 「・・・ブラックって、こんな女の子だったっけ」
 
 イエロー「おかしなこと言うっすねレッド。ブラックは最初から女の子っス。
      別にどこを見ても『男だ』とは、一言も書いていないっす」 
  
  レッド 「・・・書いたって、何の話・・・」
 
 イエロー 「最初から、ブラックは、女の子ッス」 
 
  レッド 「ふむ、そう言えばそうだったような気も・・・」
 
 ブラック 「ところでさ、みんなこの暑さにうんざりしてない?」
 
  ブルー「急な話にゃりんね、まあ、確かにうんざりはしているッス」
 
  レッド 「ブラックにはこのジャラゼルジバラリレハン星人の陰謀をどうにかする
      ことができるのか?」
 
 ブラック、レッドを冷ややかに見つめて
 
  ブラック「レッドに言っているわけじゃないけど、そうだよ、ねぇブルー
       海行こうよ、海、去年の春さー、うちのパパがあぶく銭で
       プライベートビーチを買ったんだ!」   
  
  レッド 「すごいな」
 
  なお、ついでに言うと、ブラックは資産家のお嬢様であり、3人姉妹の末っ子でもある。
 
  レッド 「・・・おかしくないかそれ? ブラックはアパート暮らしだって、
       2話でやっていたと思ったぞ」
 
 イエロー「それは超高級アパートのことッすよ。家賃25万円のが有るんすよ」
 
  レッド 「?そうなのか・・・それこそなんだか、洗脳電波に洗脳されてるみたいな
       感じがするのだが」
 
 イエロー「気のせいっすよ、ところでイエローとレッドも行けるっすか?」 
 
 ブラック 「・・・うーん、まぁしかたないかな、キミたちはお菓子のおまけだもんね」
 
 ブラック、ブルーの腕にまとわりついておっぱいを押し付けて。
 
 ブラック 「ね? イイでしょ? ブルー」
 
  と、甘い声を出している。
 
 しかし・・・。
 
  ブルー「だ、だ、だ、だ、だめにゃりん!」
 
  レッド 「何故だブルー!」
 
  どういうわけか、レッドが激高した。
 やはり海に行きたいのだろう。
 
  ブルー「ううう・・・ブルーは、ブルーはブラックの事、もう、もう、好きじゃない
      にゃりん」
 
  桜さん、お冷を持ってきて「そうなんですか?」
 
 イエロー「実はここだけの話ッスけど、ブルーとブラックは2年前まで付き合っていたッス」
 
  桜さん 「・・・犯罪的に?」
 
 イエロー 「何を言ってるすか。ブラックがブルーに一方的に惚れてるんす」
 
  桜さん 「・・・薬か何かで?」
 
 イエロー 「いい加減にそこから抜けるッス。ブルーはブラックとは遠い親戚ッス。
       ブルーは小さい頃のブラックを、それはそれは可愛がったそうっス」
 
  桜さん 「・・・猟奇的にですか?」
 
 イエロー 「もう突っ込まないッスよ・・・。ま、そんなこんなでブラックはどういうわけか
       ブルーにぞっこんス。親も2人を許婚にして、行く行くは結婚させる気だったッス」
 
  桜さん 「・・・児童虐待かしら。いけない、保健所の電話番号って何番だったかしら」
 
 イエロー 「でも、2年前のある日、ブルーが泣く泣くレッドとイエローに電話してきたっす。
       もう明菜を・・・ブラックを愛せないっていう話だったッス」
 
  桜さん 「どうして」
 
 イエロー 「ブルーは・・・『毛ガハエタノハ、オンナ、ジャナイにゃりりりりんんんん』・・・
       とか、言っていたっす」
 
  桜さん 「・・・」
  
  ブラック「ねぇ、行こうよぉ海、きっと楽しいよー」
 
  レッド  「楽しいかどうかは定かでは無いが・・・そう言えば、今月号のムームーに、
       海中遺跡から発進するUFOの特集もあったな・・・マッドレンジャーとして、
       海の調査も必要では無いかな?」
 
  イエロー「そんなに海に行きたいッスか」
 
  レッド  「そ、そんなことはないぞ」
 
  ブルー 「ふう、分かったにゃりん分かったにゃりん、行けばいいにゃりんね?」
 
 ブラック  「うわあい! さすがブルー! 愛してる! ちゅっ!」
 
  ブラックの瑞々しい唇が、ぽよぽよしたブルーの頬に触れた。
 
  ブルー 「止すにゃりん」
 
  ブルーはそのキスのアトを、おしぼりでフキフキした。
 
 イエロー 「もったいないっす」
 
  ブルー 「?なにか言ったにゃりんか?」
 
 イエロー 「い、いや、何でも無いッス」
 
 
 
 
  そして 次の日
 レッド、ブルー、イエロー、ブラックの4人は、黒川家のプライベートビーチに来ていた。
 
  レッド 「海だなあ・・・」
 
  白い砂浜、黄色い太陽、そして青い波の水しぶき。
 
  ブルー「ブラックに言われるままについてきてしまったにゃりん」
 
 イエロー「まあいいっす、とりあえず泳ぐッすよ」 
 
  そんな事を言っている所に、ブラックが現れた。
 
 ブラック「おおーい♪ ブルー! 見て見て~おニューの水着だよ☆」
 
  ブラックの水着は黒のビキニだった。
 かなりきわどいハイレグっぷりが見て取れる。
 おそらくハンカチよりも布地が少ないだろう。
 
  レッド 「ぐふぅ・・・こいつは利くぜ」
 
 イエロー「なんというお色気パワーっすか! 三次元のオンナにはPVC以外に反応を
      示さないレッドが反応しているッス!」
 
  レッド 「うむ、凄まじいパワーを感じる。ボーメーさんの造形より凄いモノが
      目の前でアニメーションしているとは・・・あの乳揺れ、うし原智志並だな」
 
 イエロー「・・・アニメーションっすか」 
 
  ブラックはその姿のままブルーの腕にまとわりついた。
 裸体一歩手前のその柔肌をピトピトと押し付ける。
 しかし。ブルーは一切反応しない。
 
  ブルー、極めて淡白に「やめるにゃりん、恥ずかしいにゃりん」
 
 ブラック 「ええー? 恥ずかしがることないよぅ、ここはプライベートビーチで誰もいないし」
 
  イエロー「自分らがいるッすよ」
 
  レッド  「しかし・・・本当にブルーはなんの反応も示さないな」
 
  イエロー「そうっすね」
 
  レッド  「うむ・・・何か睦み言のように、ブラックがブルーにささやいている。
       何を言っているのだろう、気になるな」
 
  イエロー「では、イエローが読唇術で読み取るッス」
 
  以下、イエローの読唇術。
 
 ブラック 「ねぇブルー、見て」
 
 ブルー  「なにを?」
 
 ブラック 「ボク、こんなハイレグを選んだの、始めてなんだ
       ココ、かっこ悪くない? おかしいところない?」
 
  ブルー、しばしブラックの股間を見つめて。
 
 ブルー淡白に「何も無いにゃりん」
 
  ブラック 「ねぇブルー知ってた?
        こんなハイレグになっちゃうと、毛とか処理しなくちゃいけないし
        大事なところの色素がワキにはみ出したりしてたら、化粧品で
        化粧したりするんだ」 
 
  ブルー冷ややかに「大変にゃりんね」
 
 イエロー 「以上、読唇術終わり。こんな感じっす」
 
  レッド  「明らかに誘惑してるぞあれは、ブルーはまったく反応してないが」
 
 イエロー 「ブルーは一キロメートル先から幼稚園をかぎ分ける鼻を持っているような
       真の覚醒者であり、求道者ッス。・・・19歳はブルーにとってババアっす。
       即身成仏の鉄門海上人っス」
 
  レッド  「ブラックは外見はロリだが・・・」
 
 イエロー 「さらに言うと、毛の生えたのはブルーにとって論外っす」
 
  桜さん 「・・・あのー、そうしたら、私なんかもババアなのでしょうか?」
 
  そこに桜さんが現れた。
 
  レッド  「あれ? 桜さん何してるの?」
 
  桜さん 「みなさんにいつもの環境を提供して欲しいと言われまして・・・黒川さんの
       執事さんに日給6万5千円でプライベートビーチに出張メイド喫茶をやって
       ほしいと言われまして」
 
 イエロー 「すごいっす、きっとブラックの差し金っす。ブラックの愛は本物っす」
 
  レッド  「・・・しかし、ブラックはどうしてまた、ブルーなんか好きなんだろうな?」
 
  
 
  しばらくして、午後の7時。
 この日の夜は近場の黒川家が所有するホテルで一晩をすごすことになった。
 夕飯を食べて、みんなでのんびりと『共産主義魔法少女スターリンリン』の
 パンチラ回数に対して、熱い議論を戦わせていたのだが・・・。
 
  そんな団欒の空間をかき乱すかのように、1人の初老の男性が
 駆け込んできた。
 
 ヒゲのおっさん「すみません! どなたか、ホテルにいらっしゃるお客様の中に、
           異星人についてお詳しい方はいらっしゃいませんか!」
 
  ブラック 「執事! どうしたの?」
 
  レッド  「運がいいな、ちょうどここにその専門家がいるぞ」
 
  執事  「はい、なんでも未確認飛行物体が目撃されたとかで、今、外に
       人だかりが出来ていまして・・・」
 
  ブルー 「な、なんて奇遇にゃりん」
 
 ブラック  「ジャラゼルジバリレハン星人かも! どうするの、みんな!」 
 
  レッド  「飛んで火に入る夏の虫とはこのことだ、みんな、マジックソード
       『スペースブラック大帝』を出してくれ」
 
  そういうと、マッドレッド、マッドブルー、マッドブラックの3人は、ダイキャスト製の
 安っぽいペーパーナイフのようなものを手に取った。
 
  レッド 「行くぞ、ブルー、イエロー」
 
 ブラック 「あれ、ボクは?」
 
  ブルー 「ブラックは・・・明菜はここにいるにゃりん、危険にゃりん」
 
 ブラック 「うん、分かった」
 
  そう言うと、3人のマッドレンジャーは夜の砂浜に駆け出して行った。
 
 
  外では楽しそうに? 三人が未確認飛行物体を目撃している。
 そんな3人をさもいとおしいげに見つめるブラックの姿があった。
 
  桜さん 「黒川さん、聞きたい事があるのですが、よろしいですか?」
 
 ブラック 「ええ、良いわよ、アナタが聞きたいことも、だいたい想像がつくし」
 
  桜さんを背にしたまま、ブラックは窓の外を見つめ続ける。
 窓は夜の闇を吸い込み、黒い鏡と化している。
 ブラックの顔と桜さんの顔が、夜の闇の鏡に一緒に映る。
 
  桜さん 「黒川さん、ブルーさんのこと、本当はどう思っていらっしゃるのですか?」
 
  ブラック「・・・好きよ、愛しているわ、彼のこと」
 
  桜さん 「無理があります、ブルーさんには悪いけど」
 
  ブラック「そうかしら?」
 
  ブラックの笑顔が、窓に歪んで映る。
 
  ブラック「ブルーは、青木達也はステキな人よ」
 
  桜さん 「・・・(そんな名前だったんだ)」
 
  ブラック「達也はね、少なくとも私が知っている多くの男性よりも、ずっとステキよ。
       ウソはつかないし、私を傷つけまいと気を使ってくれるし、パパの財産を
       狙って迫ってくるわけでもないし、肉体関係を迫ってくるわけでもない
       ・・・私が知っているヒトの中で、彼は最高の人物なの」
 
  桜さん 「(・・・ウソ、今回の話、真面目だわ)」 
  
  ブラック「達也の心の病気を治すには、少し時間がかかるの、でも、治してみせる」
 
  桜さん 「あれ、やっぱりジャラゼルナンとかって、やっぱり病気?」
 
  ブラック「そうでしょうね。それが彼の症例なの、現実を直視できない、いえ、
       直視できない現実に組み込まれて、達也さんはもがき苦しんでいるのよ」
 
  桜さん 「(信じられない、こんなキャラがいたとは・・・っていうか、コレ本当に
       マッドレンジャー?!)」
 
  ブラック「だから私は、ごく稀に執事に頼んで『不思議な事件』を達也の身の回りに
       起こしたの、彼が、その幸せな夢が、すこしでも彼を守ってくれるようにね」
 
  桜さん 「・・・」
 
  ブラック「桜さんには感謝してる。達也さんたちの空想遊びを壊さないようにしてくれる
       人はそうそう居ないから・・・私も最近、忙しかったし」
 
  窓の外では3人が剣のおもちゃを一斉に振りかざして何かをしている。
 確かに、それはふと冷静に見てみると、本気でやっている空想遊び。
 と言う表現が似合っていた。
  空には光る円盤があった。
 そして円盤は奇妙な光を発しながら、海面に向かって落下していった。
 
  ブラック 「それにしても、今回のはやけに手が込んでいるわね、私のお小遣いの範囲で
        収まってくれないと困るのだけど・・・執事、執事はどこ?」
 
  ブラックは、ホテルのカウンターへと行った。
 
  桜さん  「・・・そっか、もしかして、3人がああやって奇妙な妄想に囚われている
        のも・・・ううん、奇妙な空想遊びをしていられるのも、それは周囲の人々の
        気遣いでできることなのかも・・・」
 
  桜さんは海面の上の、闇の彼方を見つめた。
 その時、階下のホテルのカウンターから、奇妙な小競り合いのような声が聞こえてきた。
 

  桜さん  「なんだろ?」
 
  桜さんが下に降りていくと、カウンターの中にいる先ほどのヒゲの人物・・・たぶん執事
 なのだろうが・・・彼が困惑の表情を浮かべて立っている。
 
  執事  「あ、あのですね、お嬢様、つまり、今晩使うはずだった飛行船のラジコンを
       改造したバルーンUFOは、まだ飛ばしていないのです、ですから、アレは
       お嬢様の方で準備した物かと・・・」
 
  ブラック「何を言っているの? そんなことするわけがないわ・・・どういうこと?
       それじゃ、達也さんたちが向かっていたあの未確認飛行物体は、
       一体なんだとというの?」
 
  執事  「その・・・つまり・・・本当に未確認の飛行物体でして・・・」
 
  ブラック「本気?」
 
  執事  「私どもとて、こんなウソを言う意味はありません」
 
  ブラック「それじゃ・・・さっきのは、何だって言うの」
 
 
  外では、久方ぶり勝利に酔いしれる、マッドレンジャーの叫び声がこだましていた。
 


  第7話終わり
 


  以下、解説
 
 
  ☆太陽の異常活動はジャラゼルジバラリレハン星人の陰謀
 
  夏が暑いのは宇宙人が地球人を苦しめようとしているかららしい。
 あと、神聖なるバ・イーヴォ 『同人誌』 を買いに行きにくくする狙いもあるらしい。
 
 
 
  ☆ 『本当は恐い家庭のオナニー』
 
  オナニー中の症例から、病気を発見し、未然に予防するというネタの
 エロゲー。レッドが予約してまで買ったが、クソゲーだったらしい。
 だが、あまりにもキている主題歌が評判になり、その歌はたまに街中でかかっているらしい。
  
  
 
 
  ☆海中遺跡から発進するUFOの特集
 
  沖縄とかの海に有る石造の海底遺跡は、宇宙人が建造した物らしい。
 もっと別の素材で作ったほうが良いような気もするが・・・。
 
 
 
  ☆うし原智志
 
  日本で一番乳首を描いている絵師、その乳に対するこだわりっぷりは
 凄まじく、芸術的ですらあるが、全ての乳の形が同じなので、女性から見ると
 若干、奇妙に見えるらしい。
 
 
  
  ☆毛とか処理しなくちゃいけないし、大事なところの色素がワキにはみ出したり
 してたら、化粧品で化粧したりする
 
  実際にやるものらしい。
 毛の処理は知っていたが、大事なところの側面の化粧とはすごいな。
 なお、この化粧するという情報は、コスプレイヤーさんの雑誌からのものである。
 
 
 
 
  ☆一キロメートル先から幼稚園をかぎ分ける鼻を持っているような真の覚醒者
 
  ブルーはこういう能力を発現できる。
 また、小学校と中学校もかぎ分けることも出来る。
 高校は厳しいらしい。
 
 
 
 
   ☆ボク
 
  女の子が自分のことをこう呼ぶとき、そこには凄まじいナインセンシズ 『萌ゑ』が
 働くらしい。古典的な戦術とも言える。
 
  ブラックは意図的にこの言葉を使っている。
 普段、素では『私』と普通に喋っている。
 
 
 
 
 



  挿入歌



 真昼のボンバー


 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

うなれ オレの能力 

いま、燃え上がるとき


なんとなく、気に入らないことがあったから消したいと思っただけなんだけど

たったいま都合よく目覚めろ

オレの能力


ツイスト ツイスト まきおこれ 

オレのエンジン、火を吹くぜー



 ここでセリフ「また妨害電波のせいで、能力が発動しなかったぜ」


ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!
 
 






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 ◆ 電波戦隊 マッドレンジャー 第8話
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 キミは、知っているだろうか?
 
 真の戦士の物語を
 
 キミは、感じたことがあるだろうか?
 
 秘められた世界の真実を
 
 
  ここから私が記す話は、
 世界の何処かで、この地球の平和を守るため、今日も誰かと戦うヒーローの物語である。
 
 
 
 
 
  
 
 
  第8話  宇宙からの調査員だ! マッドレンジャー!
 
  
  ここは日本、都市部の一角・・・なんとも言えない空気を漂わせた男たち
 が日夜集う喫茶店である。その名も『メイド倶楽部』
 
  ・・・と、言いたいところだが、そうではなく、前回からの続き。
  まったく、毎回コピペで済ませられるから、この辺、楽だったのに・・・。
 
  と、言う訳で、マッドレンジャーの面々は、ブラックこと、黒川明菜のプライベートビーチに
 遊びに来て、そこでUFOと遭遇。
 マッドレンジャーはスペースブラック大帝の剣のレプリカによってそのUFOを撃墜した
 (ように見えた)のだが・・・。
  
 
 マッドレッド   26歳 男 
 「・・・本当に墜落したみたいに見えたな」
 以下レッド
 
 マッドイエロー 25歳 男
 「なんか、火を噴いて落ちて行ったッス」
 以下イエロー
 
 マッドブルー  26歳 男
 「もしかして初戦果にゃりんか?」
 以下ブルー
 
 レッド  「とりあえず、墜落現場に行ってみよう」
 
 イエロー「あっちの崖の向こうだったッス」
 
 ブルー 「捕虜を手に入れるにゃりん」
 
 レッド  「(・・・あの情況なら死体の可能性が高いかもな・・・)」
 
 
  とりあえず、海岸にある大きな岩の向こうに走るマッドレンジャー。
 岩場につくと、まず分かったのは異常な臭気だった。
 プラスチックが燃えた匂いに近いが、それでもいままでに嗅いだことの無いような
 匂いが、辺りに漂っていた。
 
 ブラック「酷い情況だねこりゃ」
 
 レッド  「おや、ブラック、いつのまに」
 
 ブラック「UFOの墜落を確認したくて、走ってきた」
 
 イエロー「ブラックは足が早いっすね」
 
 ブラック「(キミらが遅いんだけど)」
 
 レッド  「それはそうと・・・おや、何かが燃えている」
 
  岩陰にあったそれは、直径3メートルほどの円盤だった。
 厚さは1mほど、金属製のどら焼きと言うと分かりやすいかもしれない。
 円盤は煙を吐いてはいるが、大きく破損はしていなかった。
 
  4人が円盤を間近に見てから3分も経った頃、
 円盤の一部に何本かのまっすぐな亀裂が走った。
 
  その亀裂はキレイな長方形の形を取り、
 円盤の一部がその亀裂に沿って剥落した。
 
  ? 「ふええええ」
 
  円盤の中から妙な声がした。
 
  声の主が、円盤から捨てられるみたいに ポトッ と落ちた。
 そしてそいつは 「ふぎゃっ!」 という音の出るおもちゃみたいな声を発した。
 
 レッド  「・・・何者だろう」
 
 ブルー 「女の子みたいにゃりんよ」
 
 イエロー「あ、起き上がるっす」
 
  円盤から出てきたモノは、人間の女の子の姿をしていた。
 髪は短く切りそろえられている感じで、マッドレンジャーたちは『アヤナミ』みたいだと思った。
 いや、アヤナミってあれですよ? 旧海軍の軍艦ですよ? 
  ・・・と、変な言い訳はさておき。
 
  年の頃は14歳ぐらいだろうか、白いタイツのような服を着ていて、
 頭にはどういうわけかアンテナ状の突起物がある。
 
  ? 「あんなに酷いノイズが入った脳波を拾うなんて思わなかったよぅ・・・
     ああああ・・・偵察機がボロボロだ・・・ど、どうしよう・・・」
 
 レッド 「大丈夫かね」
 
  ?  「ああ、えと、はい。どうもありがとうございます。ワタシは大丈夫ですけど、
      機体の方が、 ~もうダメポ OTL~ って言ってます」 
 
 ブルー「レッド、そんなことよりこのお嬢さんは何者にゃりん?」
 
  レッド 「そういやそうだな、なんか円盤の中から出てきたし・・・」
 
 ブラック「(頭にアンテナはえてるし、宇宙人なんじゃないの?)」 
 
  ?   「ギクッ、え、ええっと・・・ワタシ、ワタシ、チキュウジンデス、チキュウノ
       オンナノコディス」
 
  レッド 「そりゃ、見れば分かる」
 
 ブラック「(そんな馬鹿な?!)」
 
 イエロー「住所、氏名、年齢、自分の干支、電話番号は分かるッスか?」
 
  ?  「ギクギクッ・・・住所は・・・電話番号は・・・」
 
 レッド 「住所は? 電話番号は?」
 
  ?  「こ、個人情報だから、住所、電話番号は言えません・・・ってことで。
      名前は プレンパランダール・シャクラムハサン・ルメリエンです。
      ルメリと呼んでください。
      年齢は16歳、干支は・・・え、干支ってなあに? 検索検索・・・
      え、えと、干支は雲母星です」
 
 レッド  「はて、雲母星という干支はあったか?」
 
 イエロー「何言ってるッスかレッド。ねー うし とら うー たつ みー の う は
      雲母ッすよ」
 
 レッド  「うむ、そうだったな」
 
 ブラック 「(なんでやねん)」
 
 レッド  「それでルメリさん、お困りのところ申し訳ないが、この辺に空飛ぶ
       円盤が落ちてこなかったかね?」
 
  ルメリ 「『空飛ぶ円盤』?・・・はあ、ワタシは見ていませんが」
 
 ブラック 「(そりゃあんたが落ちた本人だし)」
 
 ブルー  「気をつけるにゃりん。その空飛ぶ円盤は、アメリカの研究機関が作った
        恐怖の宇宙人抹殺円盤『デストロイボックス360』にゃりん」
 
   宇宙人抹殺の言葉を聞いて、ルメリはガタガタと震えだした。
 
 ルメリ  「う、宇宙人まっさつですか? ひ、ひぇぇぇ」
 
 イエロー「そうっス。今月の『ムームー』でやっていたっス。アメリカは宇宙人を
       殺す最終兵器を作っているッス」
 
 ブラック「(・・・あれ? この前はあのUFOを異星人の乗り物だって言ってたような・・・)」
 
 ルメリ  「じゃ、じゃあ、やっぱりあの話は本当なんだー。
       どうしよう、殺さないで殺さないで、ガタガタブルブル」
 
 レッド   「あの話とは、なんのことだ?」
 
 ルメリ   「ううう・・・何でも太陽系第三惑星の地球という星は、『ホモ・サピエンス』と
        いう知的生命体に成りたての凶暴極まりない生き物に支配されているって・・・。
        このホモ・サピエンスっていう生き物は知能のほとんどを他生命の殺害に
        使う残虐残忍極悪非道な連中で、コミュニケーしょんを取りに来た
        異星人の使者をいきなり捕まえて、解剖して、ビデオに撮って、うな重の原料に
        するって聞きましたぁ」  
 
  レッド  「・・・当たらずとも遠からずかもしれんが」
 
  ルメリ  「なにより恐ろしいのは、同族間で奪い合い、殺しあう原始肉食動物なんだそうで、
        国家とか言う群れの作る富をほとんど同族殺しの殺戮兵器の生産に回して、
        生命活動の維持に困っている弱い立場の同族を簡単に見殺しにするって聞きました」
 
  イエロー「・・・まあ、あながち間違いでは無いッス」
 
 ブルー  「しかし、ルメリさん、なんだか妙な話し振りにゃりんね。なんかこう、
       『まるで自分が宇宙人のような』話し方にゃりん」
 
  そのブルーの言葉を聞いて、ルメリは鼻水垂らして泣き出し始めた。
 
 ルメリ  「ワタシ、ワタシ、地球の人です。雲母星からなんて来゛てないでず。
       グズグズッ、地球人の調査なんて、してないです。
       偵察機『グリラウ・アジャルス』の操縦なんてしてないです。
       だがらごろざないでぐだざい」
 
  レッド  「まったく、ルメリさんの言うとおりだ! ブルー、よく見たまえ、ルメリさん
        はどっからみても地球人じゃないか」
 
 ブラック 「(頭にアンテナ生えてるけど)」
 
 イエロー 「そうっす、宇宙人というのは、もっとこう、名状し難きデザインをしているッス」
 
  ブルー 「そうにゃりんか?」
 
  レッド  「そうだ、ルメリさんを見て、宇宙人だと思えるようなやつはサイケバッドな
        薬でもやっているに違いないと言えるぞ」
 
 イエロー 「サングドマイク、ノテワウリキク。マトシラワ。
       セノマカニラモネテラリセフワン、レモメルトノス ラリセュュュ ハリノ
       シリラハキ ラリセュュュ ラリセュュュ」
 
  レッド  「・・・あ、いや、その、どうかし、したか? イエロー。なんか宇宙語みたい
        なの喋っているぞ」
 
 イエロー 「とりあえず、ルメリさんが宇宙人でないか確認したっス。ラリセュュュ?」
 
  ルメリ  「???」
 
 イエロー 「やっぱり・・・大宇宙教 超導師 スターフィッシュ=ラリパッピーが
       チャネリングした宇宙共通語、スペースエスペラントが通じていないッス。
       ラリセュュュ」
 
  一同が取り留めの無い会話をしていると、そこにブラックが割り込んできた。
 
 ブラック 「ま、まあまあ、なんだかルメリさん、お困りのようだし、立ち話もその辺に
       しとかない?ルメリさん、アタシの家がやっているホテルがそこにあるから、
       なんなら泊まっていかない?」
 
 
  ルメリ 「ああ、なんという心くばり。ありがとうございます・・・。って!
       だ、ダメです! ルメリは騙されません! ホモ・サピエンスの情報は
       脳波回収機械で確認済みです。
       ルメリみたいな家無き子は、サラって、しゃぶしゃぶ中毒にして、首輪をつけて
       換金するって分かってます!
       と、とにかくここは逃げます! 危険です! それでは残念、また明日ー!」
 
  変な捨て台詞を残して、ルメリはどこか遠くに向かって走り去ってしまった。
 
  レッド  「ふむ、変なお嬢さんだな」
 
 イエロー 「奇妙な誤解をしていったっス」
 
  ブルー 「そうにゃりん」
 
 イエロー 「そうっスヨ。換金じゃなくて監禁ッス」
 
 ブラック  「・・・(あながち、どっちも間違ってないような気がするから怖い)」
 
  レッド  「とりあえず、今日はもう遅いし、宿に帰るか」
 
  ブルー&イエロー「おー」
 
  ブラック 「(・・・は! よく考えてみれば、さっきのアレは世にも貴重な
        第三種接近遭遇?)」
 
 
 
 
  一方その頃・・・・
 
 
  海岸から走って逃げたルメリは、一週間後、行き倒れになってしまったが、
 それを見かけた地球人に助けられた。
 
 
  ルメリ 「・・・どうもありがとうございます・・・一時はどうなることかと思いました・・・」
 
  ルメリを助けた地球人は 身長160cm 体重46kg 髪は黒の背中の中ほどまである
 ストレート。
 バスト95のHカップ、ウェスト62cm、ヒップ98cm。顔立ちは極めて良好という、
 冗談みたいな女だった。
 
 燐香  「いえ! このわたしは、愛・銀河団の戦士、
      ジャラゼルジバラリレハン星人のアモーレエナジーをこの身に受けた、
      雛菊 燐香、です。宇宙からの訪問者を救助するのは当然のことです」
 
 ルメリ  「・・・へ・・・?」
 
 燐香  「そう、そうなのよ、・・・わたしには分かっていたわ、今日に限って赤い車の後に
      白い車が3台も通ったし、ゴルバメン星のシャバレロン投入角が良好な位置を
      示していたし、コンビニの帰りに塾帰りの小学生の男の子を付回していたら、
      いい感じの短パンの写真が撮れるし、本屋の店員のバッジの色は変わってないし、
      ふふ・・・ふふふふ! ふふふふふふふふふふ!!
      ああ、この瞬間から始まるのね! 宇宙と地球の交流が!
      わたしから始まるのよ! 人類の偉大なる一歩、永遠の新世界の到来がっ!!!
      あなた、ジャラゼルジバラリレハン星人のコンダクターでしょ! 分かっているわ、
      心配しないでっ!
      さあ、手と手をとって、邪悪なるオバロンゲロン星人の手先であるマッドレンジャー
      を倒しに行きましょう!」
 
  ルメリ 「がたがたぶるぶる」
 
  燐香  「ああ・・・ステキ。人類の進化に必要な、失われたミッシングパーツは
       今ここにあり!」
 
  ルメリ 「チキュウ人が怖いよぅ。チキュウは壊れているよぅ。ガタガタブルブル」
 
 
 
  
  第8話 終わり
 


  エンディングテーマ



 さみしい都会のトゥギャジャー

 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


 
世界で1人、オレだけが

真実求めて戦う ファイター

きっと きっと きっと

みんないつか分かる

宇宙人の侵略を、止めてるヒーローはオレだって


 どうしてないの (ハーレムがー)

 どうしてないの (オレのロボー)

 どうしてないの (特殊能力)


それは、きっと、誰かが邪魔しているからなのさー 
真実求めて戦うヤツはー

いつもハブられるのさー


 ここでセリフ「みんながオレを見て興奮している」 
  



  以下、解説。
 
 
 
 ☆酷いノイズが入った脳波
 
  宇宙人の偵察機は、人間の脳波を直接読み取って
 情報収集をするかなー。と筆者が勝手に想像。
 
  それで、マッドレンジャーの面々の脳波を拾ってしまって故障したらしい。
 
 
 ☆雲母星
 
  宇宙の何処かにあるそうです。
 
 
 
 
 
 ☆恐怖の宇宙人抹殺円盤『デストロイボックス360』
 
  イエローによれば、某OSメーカーは、実際には
 宇宙人を倒す究極兵器の開発の資金源+隠れ蓑らしい。
 某ゲーム機は、UFO戦闘機の頭脳になる
 とか、考えると分かりやすいらしい。
 そう想像すると、途端に全てが明確になってくると言ってもそれっぽいぞ。
 
 
 
 ☆偵察機『グリラウ・アジャルス』
 
  なんかこー、宇宙的名前ってこんなものかなーと。
 厚さが1mしかないけど、寝転がって入っているから大丈夫。
 いざとなれば縦になればいいのだし。
 
 
 ☆ラリセュュュ
 
  語尾にこれをつけると、どんな言語でもスペースエスペラントになるらしい。
 
 
 
 ☆スターフィッシュ=ラリパッピー
 
  スターフィッシュ宇宙愛好委員会の委員長、ラリパッピーは尊称で、
 『全てを統べる者』という意味のパプラーラ・マプラーラ・トッピョロール古代文明語らしい。
 
  実際にはただのおっさん。
 ラリパッピーによると、古代文明を滅ぼしたのは宇宙人ではなく、
 地底帝国ペル・シャコネコという生き物らしい。
 古代にレーダーを開発し、航空機で空を自由に行きかったそうだが、
 地底帝国に航空機が必要であったかどうかは定かでは無い。
 
 
 
 ☆宇宙共通語、スペースエスペラント
 
  どんな言葉でも発音でも、ラリセュュュをつければ、スペースエスペラントになる。
 ・・・らしい。ラリセュュュ?
 
 
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