レトロゲームトラベラー

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電波戦隊 マッドレンジャー

第3話 ◆ 第4話

オープニングテーマ



 爆裂! マッドレンジャー!

 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


 キミにも聞こえるだろう。 電波のささやきが。
 キミも感じているんだろう。 あの憎い陰謀を。

 そうさ恐れないで、妄想なんかじゃないからさ。

 陰謀なんだもの、誰も分からないはずさ。
 キミは戦士。だから分かる。

 キーワードを唱えろ。 全ては捏造されている!
 
 ゴーゴー! マッドレンジャー! みんな騙されきっている。

 ゴーゴー! マッドレンジャー! 選ばれた戦士は分かる。 

 ゴーゴー! マッドレンジャー! 騙されるな、巧妙な罠。

 ゴーゴー! マッドレンジャー! キミの心だけが真実ー!
 

 確信持って、戦えー! マッドレンジャー!  



 ここでセリフ 「いえ。妊娠したのは、自分ではなくて、宇宙人のほうっす」






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 ◆ 電波戦隊 マッドレンジャー 第3話
 --------------------------------------------------
 
 キミは、知っているだろうか?
 
 真の戦士の物語を
 
 キミは、感じたことがあるだろうか?
 
 秘められた世界の真実を
 
 
  ここから私が記す話は、
 世界の何処かで、この地球の平和を守るため、今日も誰かと戦うヒーローの物語である。
 
 
 
 
 
  電波戦隊 マッドレンジャー
 
 
  第3話  陰謀だ! マッドレンジャー!
 
  
  ここは日本、都市部の一角・・・なんとも言えない空気を漂わせた男たち
 が日夜集う喫茶店である。その名も『メイド倶楽部』
 
  何処か音程の外れた意味不明のラブソング『ロリ・ラブ ~生後3ヶ月から愛を込めて~』
 がかかる以外、このメイド喫茶はこれと言って特別目立つものではなかった。
 
  しかし、実を隠そう、この喫茶店という店構えこそ仮の姿!
 この店こそ、地球を守る正義のヒーロー 電波戦隊 マッドレンジャーの秘密基地なのである。
  
  今日もマッドレンジャーの面々は、この秘密基地に集まっていた。
 
 
 マッドレッド   26歳 男 
 「ホワイトとブラックは、もう来ないみたいだな」
 以下レッド
 
 マッドイエロー 25歳 男
 「もう、あんな2人、どうでもいいっす。所詮負け犬っす」
 以下イエロー
 
 マッドブルー  26歳 男
 「仕方ないにゃりん。2人は、もう、戻ってこないにゃりん」
 以下ブルー
 
 レッド  「ところで、近日発売のエロゲー『ロリ・ラブ』は、いつでるのかな?」
 
 イエロー「確か、発売日は1週間後ッス」
 
 ブルー 「楽しみにゃりん。とりあえず、携帯で調べてみるにゃりん」
 
  ブルーが携帯電話を起動した。
 
 レッド  「・・・ちょっと待て、ブルー」
 
 ブルー 「どうしたにゃりん?」
 
 レッド  「トルマリン波動シールが落ちてるぞ。これが無いと、ジャラゼルジバラリレハン
              星人の索敵網にこひっかかるぞ」
 
 ブルー 「ふぅ、危ないところだったにゃりん。サンキュー レッド」
 
 
  解説 トルマリン波動シール 
 
  原文(そのまま)
  『当社が開発した、地球史上最も偉大な発見、トルマリン波動パワーは簡単にあなたの
    マジカルライフをサポートします。いついかなるときも、危険な邪悪からあなたに守られる
    ファインティンググッズです。携帯に貼ってください。パソコンに貼ってもおしゃれを演出
    できること請け合いです。疑問を持たないでください! その瞬間から、この商品の効力は
    半分になるというデータがある研究機関から発表され始めています。ウソではありません!
  そんな人には香ってほしくありませんし、売りません。
  危険性はなく、違法ではありのマセン』
 
   一枚 1000円  十枚セット 9780円  百枚セット 85000円
 
 
 レッド  「よし、気をつけろよ、携帯電話会社は、全部共産主義者だからな」
 
  ピポピポ ポヒ
 
  ブルーがネットを調べる。
 
 ブルー  「なんてこったー! にゃりーーん!」
 
 レッド   「どうしたブルー?」
 
 ブルー  「また・・・発売日が伸びたにゃりん」
 
 イエロー 「まじっすか? いい加減にしてほしいっす」
 
 レッド   「最初に発売日が決定したのは5年も前だぞ?」
 
 ブルー  「・・・うう・・・発売は来年の夏以降にゃりーーん」
 
 レッド   「・・・これは・・・そうか、そういうことか・・・」
 
 イエロー 「? どうかしたっスか?」
 
 レッド   「・・・これは陰謀だ」
 
 ブルー  「にゃりん?」
 
 イエロー 「確信っすね」
 
 レッド   「ああ・・・これはおそらく、ジャラゼルジバラリレハン星人の魔の手が、ついに
                ゲームメーカーにも及んでいるということを、暗示しているんだ」
 
 イエロー 「間違い無いッス」
 
 ブルー  「もしかして、あの『ファイ ピーーーー』がクソゲーなのも、やつらの陰謀にゃ
              りん?!?」
 
 レッド   「もっと早く気が付くべきだった。まさか、ここまで共産圏の陰謀の魔の手が
                迫っていたとは・・・」
 
 イエロー 「狡猾っす」
 
 ブルー  「こうなっては一刻の猶予も無いにゃりん。エロゲーが面白くなくなるとき、それは
              この星が滅びるときにゃりん」
 
 レッド   「ブルーの言うとおりだ。だが・・・どうする?」
 
 イエロー 「1度面白くなくなったシリーズゲームを再生するなんて、不可能ッス」
 
 レッド   「むぅ・・・諦めるしかないのだろうか・・・」
 
 イエロー 「・・・名案があるッス」
 
 レッド   「なに? どうするんだ? 聞かせてくれ」
 
 イエロー 「最新未踏技術 スポーツミサイル射程文明化現象・・・略して S M C C F 
       スムコッフ・・・ッス」
 
 ブルー  「スポーツミサイル射程文明化現象って、にゃんにゃりん?」
 
 レッド   「聞いたことはある・・・」
 
 ブルー  「さすがレッドにゃりん」
 
 レッド   「確か、こんな感じの説明だった」
 
  
  解説 スポーツミサイル射程文明化現象 
 
  原文(そのまま)
  『まず言っておくことがあるそれは俺らにはこのことを語るだけの連中を選びうるところの
  権利が
  あるってことつまり
  分かってるやつには言うこと無いと思うんだけどオレ達みたいに
  本当のことを知ってるヤツは攻撃差別されるわけつまりそん
  なやつ
  らはク
  ズだって訳だ。
  ここまででせついてこれないやつらは、地球人の偽装が足りない地球人だ
  と思うし、そんな                 連中を
  俺らは野放しにしちゃいけないと思うそもそもゲームとか現実とかげんんそうとかばーちゃる
  とか区別つかないやつとかが殺人とかじさつとかやると思うしそういうのは、粛清の対象に
  なってるって、やつらは別ってない。
 

  ・・・とりあえず、こういう文章が、10000文字ぐらい続く。
 
  それで、おれは言うわけ。
  スポーツで、いい体作って、ミサイルの原理を学ばないと、宇宙人には勝てないし、戦う
  資格ない、いずれみんな分かって、俺らの後を追うと思うし、そうなるし、そうしないと、
  人類はまじやばいって、そんで、みんなでスポーツして、ミサイル作って、宇宙人と戦う
  文明が地球に増えるのが、スポーツミサイル射程文明化現象 略して 
  S M C C F スムコッフ。
  今、この運動に対して、宇宙人、マジで警戒してるから、ほんっと、俺もこの前、
  この運動やってる時に白い車の後に二台続けて赤い車も通ったし、
  ランダブイバ占星術キットで
  ゴルバメン星のシャバレロン投入角をみて、確信したね』
 
 
 ブルー  「・・・確信したんだ・・・にゃりん・・・」
 
 レッド   「・・・そうらしい」
 
 イエロー 「と、言うわけで、スムコッフをするッス」
 
 レッド   「どうやって?」
 
 イエロー 「スムコッフ! と、叫びながらランニングをしたり、ミサイルの原理を学ぶッス」
 
 レッド   「ただの近所迷惑じゃないか?」
 
 ブルー  「頭のおかしい、痛い連中だと思われるにゃりん」
 
 イエロー 「そうっすか?」
 
 レッド   「やれやれ・・・こんな頭のイカレタ連中がいるから、世の中、おかしくなって、
        ジャラゼルジバラリレハン星人の
        いい様にされるんだな」
 
 イエロー 「レッドは手厳しいッス」
 
 ブルー  「いっそ、こいつらを倒すにゃりん」
 
 レッド   「そっちのほうが建設的だな。よし、みんな、『マジックソード スペース
        ブラック大帝』を出してくれ」
 
 イエロー 「・・・倒すのは可愛そうッスよ?」
 
 レッド   「大丈夫。オレ達に倒された人間は、全員、すぐに転生して復活するから」
 
 イエロー 「そういえばそうっス。安心ッス」
 
  3人は揃って、安物っぽい合金製のペーパーナイフのようなものを取り出した。
 そしてペーパーナイフに念をこめはじめた。
 
 レッド   「・・・手ごわいな・・・」
 
 イエロー 「今、いいところっス」
 
 ブルー  「くっ・・・なかなかやるにゃりん」
 
   5分経過
 
 レッド   「くっ・・・いつまでもわき続けてきやがる・・・だが、もう、最後の一匹だ」
  
 イエロー 「うりゃっす」
 
 ブルー  「・・・こときれたにゃりん?」
 
 レッド   「ああ、間違いない」
 
 イエロー 「これでまた少し、地球は平和になったッス」
 
  いい脂汗をかいたところで、お店の店員の『さくら』さんが店の奥からでてきた。
 さくらさんは現役女子高生。17歳にしてバスト88センチ、ウェスト61センチで、
 カップサイズはEカップ。
 そのうえ可愛らしく、気立ても良く、この店の看板娘でもある。
 
 さくら   「なんだか、今日も盛り上がっていましたね。ご注文はお決まりですか?」
 
 イエロー 「ああ、ご免なさいっす、まだ決まっていなかったス」
 
 イエロー 「・・・全員チョコパフェ」
 
 さくら   「はい、少々お待ちください」
 
  このあと、3人は同人誌の新刊とかを見て回って帰った。
 
 
  第3話 終わり
 
  
 
 
 
  以下解説
 
 
 ☆スポーツミサイル射程文明化現象  略して  S M C C F スムコッフ
 
 SPORTS MISSILE CARRYOUT CIVILIZATION 
 PHENOMENON  
 のことだと思われるが、なにやらいろいろと間違っているような気がしないでもない。 
  
 
 
  ☆ランダブイバ占星術キット
 
  みんなの愛読書『ムームー』に付いていた紙製の付録。
 パッと見は小学生の算数の勉強キットに見える。
 占星術師 ランダブイバ=マハトーマⅤ世 が監修したというもの。
 
 
 
 
  ☆ゴルバメン星
 
  ランダブイバ=マハトーマⅤ世が主張する、宇宙の中心。
 人類は、この星から船出した永遠の旅人だというのが彼の主張。
 ゴルバメン星人は未来の出来事を全て予想しており、人類に起こるであろう
 危機を伝えるべく、星々の配置を変更して、メッセージを伝えているらしい。
 (直接教えて欲しいものだ)
 
  
  
 
  ☆シャバレロン投入角
 
  ランダブイバ=マハトーマⅤ世が主張する、占星術の基礎的要素。
 良く分からんが、ありとあらゆるモノの角度には意味があり、それを計測することで
 神秘の存在との直接対話が可能になるという。
 (直接会話してるなら、占星術じゃないじゃん)
 
  非常に難しい公式で計算するらしいが、『ムームー』の編集部の人の、
 「分度器でテキトーに計ってましたよ?」との証言もある。
 
 
 
 
  ☆トルマリン波動シール 
  
  トルマリンに波動を封入したというもの、製作者曰く、
 「パソコンに貼ったら、1000メガビットのマシンが8000メガビットになった」
 とのことである。
 
  また、携帯電話に貼ると、電波の状態や電池の減りが良くなり、
 人に貼ると、超能力に目覚める可能性が5%ほどアップするらしい。
 
  また、家庭円満、商売繁盛、さらには地球に貼ると地球環境も改善するという
 スーパーアイテムである。
 
  疑問を持たないでください!
 
 
 
 
  挿入歌



 真昼のボンバー


 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

うなれ オレの能力 

いま、燃え上がるとき


なんとなく、気に入らないことがあったから消したいと思っただけなんだけど

たったいま都合よく目覚めろ

オレの能力


ツイスト ツイスト まきおこれ 

オレのエンジン、火を吹くぜー



 ここでセリフ「また妨害電波のせいで、能力が発動しなかったぜ」


ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!
 
 



 
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 ◆ 電波戦隊 マッドレンジャー 第4話
 --------------------------------------------------
 
 キミは、知っているだろうか?
 
 真の戦士の物語を
 
 キミは、感じたことがあるだろうか?
 
 秘められた世界の真実を
 
 
  ここから私が記す話は、
 世界の何処かで、この地球の平和を守るため、今日も誰かと戦うヒーローの物語である。
 
 
 
 
 
  電波戦隊 マッドレンジャー
 
 
  第4話  ガールフレンドだ! マッドレンジャー!
 
  
  ここは日本、都市部の一角・・・なんとも言えない空気を漂わせた男たち
 が日夜集う喫茶店である。その名も『メイド倶楽部』
 
  何処か音程の外れた意味不明のラブソング
『センセイ辞めて下さい! ~懲戒免職はつらいよ~』
 がかかる以外、このメイド喫茶はこれと言って特別目立つものではなかった。
 
  しかし、実を隠そう、この喫茶店という店構えこそ仮の姿!
 この店こそ、地球を守る正義のヒーロー 電波戦隊 マッドレンジャーの秘密基地なのである。
  
  今日もマッドレンジャーの面々は、この秘密基地に集まっていた。
 
 
 マッドレッド   26歳 男 
 「最近、寒い日が続くなぁ」
 以下レッド
 
 マッドイエロー 25歳 男
 「そうっすね。冬ッス」
 以下イエロー
 
 マッドブルー  26歳 男
 「時は瞬く間に過ぎていくにゃりん」
 以下ブルー
 
 レッド  「そういえばさ、ホワイトとブラックは最近どうしているんだ?」
 
 イエロー「どうしているンスかね?」
 
 ブルー 「ホワイトに関してなら・・・ブルーがこの前、ホワイトのブログを見たら、
       彼女が出来たとか言っていたにゃりん」
 
  レッド&イエロー はもって 「カノジョ?」 
 
 ブルー 「そうにゃりん。凄く可愛いって、自慢してたにゃりん。ぱ○ぽ○風に言うと、
      オメガ可愛いにゃりん」
 
 レッド  「それは何のことだ? 皆のアイドル 『共産主義魔法少女スターリンリン』の
       等身大フィギュアでも買ったのか?」
 
 イエロー「ちがうっす。きっと、統合失調症になって、現実と妄想の区別がつかなくなっ
      てるんす」
 
 レッド  「イエローの言っていることは正しいかもしれん。ホワイトは宇宙人の地球侵略の陰謀
       を信じなくなっているのだから・・・あるいは統合失調症になっているかも・・・」
 
 イエロー「哀れっす。哀れすぎるッス。ホワイト」
 
 ブルー 「でも、ブルーは、ホワイトが綺麗な女の人と仲良くしている所を見たことがある
      にゃりんよ?」
 
  レッド&イエロー はもって 「なんだと?」
 
 レッド  「・・・ジャラジルジバラリレハン星人の幻覚システムイリュージョン、
       モハメドマジックゴールドの見間違えじゃないのか?」
 
 
  解説
 
  モハメドマジックゴールド
 
  ジャラゼルジバラリレハン星人が全地球規模で展開している巨大な映像投影機。
 衛星軌道上の人工衛星に偽装されて打ち上げられているもので、ホログラム映像を作り出し、
 地球人をたぶらかすのに使う物だそうだ。
  なお、余談ではあるが、NASAはこのシステムの維持を目的として作られた宇宙人の
 陰謀機関らしい。 
  
  そのホログラムはあまりにも良く出来ている為、地球人の視力では見破ることができず、
 従って、存在が完全に秘匿されている。これこそがジャラゼルジバラリレハン星人の技術力の
 高さの証明であり、また、彼らの陰謀の存在の証拠であり、また、秘匿すなわち害意であり、
 彼らの地球人類奴隷化計画の全てを物語っているらしい。
 
 
 
 ブルー 「確かに、ブルーも最初はモハメドマジックゴールドの見せる蜃気楼電波だと思った
      にゃりん。でも、その時 側に鳥の羽を咥えた全裸の老人が橋の上で豪華なリムジン
      をポテトチップスで修理しているのが見えたから、たぶん、蜃気楼電波はブルーには
      効いていなかったにゃりん」
 
 
  解説
 
  側に鳥の羽を咥えた全裸の老人が橋の上で豪華なリムジンをポテトチップスで修理している
 
  モハメドマジックゴールドが効かない人間には、こういう風景が日常茶飯事に見えているらしい。
 あるいは「サンバコスチュームの関取がエロ本の広告ページを鍋にして食っている」とか
 「常に『オバロンゲロン』という名の知的生命体から『オパ!』という音声を入力されている」
 という考えを持っている人も大丈夫であると2ちゃんねるでやっていたと妄想するといいらしい。
 
 
 
 
 イエロー「それなら安心っス」
 
 レッド  「ううむ・・・だとすると、その女の形をしたという物質は何者だ? 気になる・・・」
 
 イエロー「それなら、調べてみるといいっす」
 
 レッド  「だが、どうやって?」
 
 ブルー 「ホワイトは、ブログでよく繁華街に行くって言っていたにゃりん」
 
 レッド  「繁華街か・・・アソコは毒電波がきつくて、近づきたくは無いのだが
       ・・・仕方が無い。行って見るか」
 
 イエロー「場所移動っす」
 
 
 
   ~と、いうわけで、ここは繁華街~
 
 
 イエロー「ホワイトはいるっスかね?」
 
 レッド  「シャバレロン投入角を確認しようか?」
 
 ブルー 「・・・どうやらその必要は無いにゃりんよ」
 
 レッド  「どういうことだ?」
 
 ブルー 「見付けたにゃりん。ホワイトにゃりん」
 
  ブルーが交差点の向こうを指差す。
 (ついでに言うと、3人も周囲の人間に指さされている)
 そこには確かに、かつてのマッドホワイトと
 ホモサピエンスのメスに偽装している(レッド談)何者かがいた。
 
  
 
 
 
 レッド  「何か話しているようだが・・・」 
 
 イエロー「イエローの読唇術で聞き取るっす」
 
  以下、イエローの読唇術
 『ホワイト「燐香(りんか)さん。今日は、どこかに行きたいところはありますか?」』
 
 『燐香  「白川(しろかわ、ホワイトの本名)さんが行きたいところでしたら・・・私、
  どこでもお供いたしますわ」』
 
 『ホワイト「あ・・・ははは・・・それじゃあ、とりあえず、そこの喫茶店でも入りませんか?」』
 
 
 イエロー 「・・・こんな感じっす」
 
 レッド   「むむむ・・・どうやらモハメドマジックゴールドの蜃気楼電波は関係ない
        らしいな・・・」
 
 ブルー  「大丈夫にゃりん?」 
 
 レッド   「うむ。サンバコスチュームの関取がエロ本の広告ページを鍋にして食っている
        のが見える」
 
 イエロー 「と、すると、何者っスかね?」
 
 ブルー  「ブルーの見たところだと・・・年齢19歳 身長160cm 体重46kg 
       髪は黒の背中の中ほどまであるストレート。
       バスト95のHカップ、ウェスト62cm、ヒップ98cm。顔立ちは極めて
       良好にゃりん」
 
 レッド   「・・・Hカップ?」
 
 イエロー 「イエローも確認したっす。ゆったりとした服装にフレアースカートだから
       わかりにくっいすけど、脱いだらトンデモないっすよアレ」
 
 レッド   「ううむむ・・・ジャラゼルジバラリレハン星人め・・・敵ながら天晴れ、あれほど
        の良好なデザインのアンドロイドを作るとは・・・原型師は誰なんだろうか? 
        竜人間さんか? ボーメーさんか?」
 
 イエロー 「何言ってるっすかレッド」
 
 ブルー  「そうにゃりんよ、いきなり原型師は無いにゃりん」
 
 レッド   「な、なに? 立体の女は、みんな原型師が粘土で作っているんだろう?」
 
 イエロー 「原型師よりも、原画家が先っス」
 
 ブルー  「そうにゃりん。あれはどちらかと言うと『うたたたねくろゆき』センセイのタッチの
       デザインにゃりん」
 
  (注・・・断っておくが、この女性は外見上、普通の人間である)
 
 レッド   「おおっと、そうだった・・・美少女にはまず原画マンありき・・・だったな」
 
 イエロー 「レッド、しっかりするっス」
 
  
  ホワイトと女の2人は、その後もデートを続ける。
 それを3人のマッドレンジャーは密かに追い続ける。
 
   
  そして終にホワイトと女は、夜景の良く見えるホテルのレストランにたどりつく。
 それを追ってホテルに入ろうとするマッドレンジャーだったが・・・。
 
 ホテルの受付「申し訳ありません、お客様・・・少々お待ちください」
 
  レッド    「何かね?」
 
 ホテルの受付「当ホテルは今夜はご予約で満杯ですので、予約の方の確認をさせて頂きたいの
        ですが」
 
  レッド    「予約・・・すまないが、そんなものは無いし、必要ない」
 
 ホテルの受付「それでしたら、お引取り下さい」
 
  レッド    「ちっ・・・こんな所にもジャラゼルジバラリレハン星人のシンパがいるとは」
 
  (シンパ・・・特定の主義主張にシンパシー、共感を感じている人のこと
         用例・・・『ドデフスキー局長は、ナチスのシンパです』等)
  
 ブルー    「困ったにゃりん」
 
  レッド    「仕方ない・・・あの手で行くか・・・」
 
  そういうと、レッドはきびすを返し、ホテルから出た。ブルーもイエローも、それを追う。
 
 イエロー  「どうするつもりっすか?」
 
  レッド   「裏から忍び込む」
 
  ブルー  「大丈夫にゃりん?」
 
  レッド   「任せろ、俺はその昔、盗聴盗撮マニアの時代、ここに潜入したことがある」
 
  ブルー  「さすがレッドにゃりん」
 
 
  どこからとも無く忍び込む3人、そして3人はホテルのレストランへと辿り着いたが、
 もはやそこには人影が無かった。
 
 イエロー 「ラストオーダー10分前・・・もう、誰もいないっすね」
 
  レッド  「・・・くっ・・・奴らの部屋さえ分かれば・・・」
 
  ブルー 「部屋なら、603号室にゃりん」
 
  レッド  「なに! 大手柄だぞブルー。しかし、どうして分かったんだ?」
 
  ブルー 「鍵を受け取るところを見ていたにゃりん」
 
  イエロー「さすがっす」
 
  3人は603号室に着いた。
 
  ブルー「ここにゃりん」
 
  レッド 「いかんな・・・早くホワイトの目を覚まさせてやらないと・・・」
 
 イエロー「進入するにゃりん・・・『(作り声で)お客様・・・白川さま・・・
      ルームサービスをお持ちしました』」
 
  ブルー「にゃりん?」
 
 しばらくして、ホワイト『なに? ルームサーゴスは頼んでないよ?』
 
 イエロー「いえ・・・これは、当ホテルの本日のサービスでございます。シャンパンと
      デザートをお持ちしました」
 
 ホワイト『へぇ・・・気が利いてるじゃない・・・いいよ、入って、開けるから』
 
  がちゃ 鍵が開いた瞬間、マッドレンジャーの3人は部屋に滑り込んで鍵をかけた!
 
 ホワイト「うわっ! お、お前ら! なんだ!」
 
  部屋の中にはバスローブ姿の妙にやる気満々のホワイトと女が居る。
 女は、清楚な感じの顔と、下品なくらいボインな体が印象的だ。
  
  レッド 血の涙を流して 「ホワイト! 目を覚ますんだ! そいつは
               ジャラゼルジバラリレハン星人のエージェントだ! 
               その女の形をした物体から離れるんだ!」
 
  イエロー 「その女、原型師はボーメーさんっすよ!」
 
  ブルー  「正気に戻るにゃりん! オレ達の下に、戻ってくるにゃりん!」
 
  レッド   「下なのか?」
 
  ブルー  「とりあえず、下から始めてもらうにゃりん」 
 
  
  部屋の奥にいる女は恐怖に怯えた目で、3人を見ている。
 
 
  女(燐香) 「し、白川さん、この人たち、な、なんなんですか?」
 
  ホワイト  「い、いや、知らないよこんなやつら! 出てってくれ!」
 
  レッド   「頼むよ・・・正気に戻ってくれよ・・・あの頃のお前は、ロリータ大好きっ子
         だったじゃないか」
 
  イエロー 「ブルマコレクションはどうしたっすか? 今こそ、アレを使う時っス!」
 
  ブルー  「そんな、胸に脂肪の固まりをつけている不気味な種族のことは忘れるにゃりん!」
 
 
  そんな説得は1時間ほど続いた。
 
  
  ホワイト 「・・・いい加減にしろよお前ら! なにくだらない妄想ごと並べてやがる!」
  
  レッド  「どうして分かってくれないんだ、宇宙人の侵略を・・・」
 
  イエロー「あたりまえのことが当たり前でなくなっていく・・・日本の未来も暗いっス」 
  
  ブルー 「これも全て、戦後の民主主義教育が悪いにゃりん」
 
 
  そして、3人はついにホワイトの説得を諦め、部屋から出て行った。
 
 
  ホワイト 「ご免ね、燐香さん、怖い思いをしたかい? もう大丈夫だよ・・・って・・・
        あれ?」
 
  だが、部屋をいくら見渡せど、愛する彼女の姿は無かった。
 
  ホワイト 「燐香さん、燐香さーん!」
 
 
  ・・・場面は切り替わって、ここはホテルの裏の路地・・・。
 
 
  燐香と呼ばれていた女は、バスローブ姿のままで携帯電話を扱っている。
 
  燐香「はい、はい、そうです。はい、そうです・・・申し訳ありません大佐、
      接触に失敗しました」
 
  燐香「マッドレンジャー・・・そう・・・あいつらが・・・」
 
  燐香「はい、分かりました、これからはマッドレンジャーの張り込みをします」
 
  燐香は、ここで携帯を切った。
  
 
  燐香「マッドレンジャー・・・あんなのもいるなんて・・・まだまだ、楽は出来ないみたいね」 
 

 
  第4話 終わり
 



  エンディングテーマ



 さみしい都会のトゥギャジャー

 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


 
世界で1人、オレだけが

真実求めて戦う ファイター

きっと きっと きっと

みんないつか分かる

宇宙人の侵略を、止めてるヒーローはオレだって


 どうしてないの (ハーレムがー)

 どうしてないの (オレのロボー)

 どうしてないの (特殊能力)


それは、きっと、誰かが邪魔しているからなのさー 
真実求めて戦うヤツはー

いつもハブられるのさー


 ここでセリフ「みんながオレを見て興奮している」
  





 以下 解説
 
 
  
  ☆ボーメーさん
 
 
  美少女フィギュア製作の第一人者。レッドはこの人のファン。
 
 「ボーメーさんは前世では俺と一緒にアトランティスを滅ぼした潜水艦を設計した。
 その潜水艦を動かすには褐色の肌の美少女フィギュアが必要だった」
 
  とは、レッドの発言である。
 
 
 
 
  ☆竜人間(りゅうじんげん)
 
  何かにつけて天才的な造形の腕を持つ原型師。
 ブルーは1度、マッドロボのガレージキットの原型製作を依頼しようと考えたことがあるらしい。
 
 
 
 
  ☆共産主義魔法少女スターリンリン
 
  同志総書記長は、実は魔法と空想の理想郷、ユートピア王国からやってきた魔法少女
 だったのだ! というノリで始まるアニメ番組。大きなお友達に大人気。
 
 「邪悪なる、資本主義を広めんとする救いがたい人民の敵!
 このスターリンリンが、偉大なる同志総書記長に代わって粛清よ!」
 
  が決めゼリフ。
 変身の際のキーワードは
 「世界を革命する力を! レボリューション!」
 である。

  筆者の世代が古いと思うのはジャラゼルジバラリレハン星人の洗脳電波の影響だと
 断言するとそう思い込めるかもしれない。 

  第一期放送では全体主義魔法少女ベルリンリンが敵だった。
 現在二期目。
 
 
 
 
  ☆うたたたねくろゆき
 
  綺麗でエッチな女の子を描く漫画家。
 ロリータ至上主義だった業界に、よさげな柔らかさの美巨乳を持ち込んだ傑物。 
 
 「うたたたねくろゆき先生の同人誌は、新たなる聖典バ・イーブォにゃりん」
 
  とは、ブルーの台詞である。
 
 
 
 
  ☆戦後の民主主義教育
 
  日本で起こっている全ての問題の元凶。
 または、若い世代の躾がなっていないからとするのもあり。
 はたまた、父親が弱くなったせいにしてもいいし、
 マスコミが悪い事にするのも一興である。
 さらにはテレビゲームを諸悪の根源にするのもトレンドだし、
 家電製品から出る電磁波をシャットアウトしてもグッドフィーリングである。
 
 
 
 
 
  
  ☆あたりまえのことが当たり前でなくなっていく・・・日本の未来も暗い
  
  戦前には、女の子のオッパイは、みんなポリゴンで出来ていて、うにょうにょと上下
 していたらしい。
  さらに言うと、もう少し角張っていたそうだ。
 また、乳首は3×3ドットの原色の赤で表示されていたらしい。
 
 
 
  ☆ブルマコレクション
 
  ホワイト自慢の逸品。9年間の義務教育から3年間の高等教育の間に
 集めに集めたコレクション。元の所有者が装着していた証拠付きと言う
 なんでも鑑定団に出したいくらいの物。
  ブルマ鑑定師が、過去に200万円での売却を打診したが、ホワイトは断ったらしい。  
 
 
 
 
 
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