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電波戦隊 マッドレンジャー

第1話 ◆ 第2話

オープニングテーマ



 爆裂! マッドレンジャー!

 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


 キミにも聞こえるだろう。 電波のささやきが。
 キミも感じているんだろう。 あの憎い陰謀を。

 そうさ恐れないで、妄想なんかじゃないからさ。

 陰謀なんだもの、誰も分からないはずさ。
 キミは戦士。だから分かる。

 キーワードを唱えろ。 全ては捏造されている!
 
 ゴーゴー! マッドレンジャー! みんな騙されきっている。

 ゴーゴー! マッドレンジャー! 選ばれた戦士は分かる。 

 ゴーゴー! マッドレンジャー! 騙されるな、巧妙な罠。

 ゴーゴー! マッドレンジャー! キミの心だけが真実ー!
 

 確信持って、戦えー! マッドレンジャー!  



 ここでセリフ 「いえ。妊娠したのは、自分ではなくて、宇宙人のほうっす」






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 ◆ 電波戦隊 マッドレンジャー 第1話
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 キミは、知っているだろうか?
 
 真の戦士の物語を
 
 キミは、感じたことがあるだろうか?
 
 秘められた世界の真実を
 
 
  ここから私が記す話は、
 世界の何処かで、この地球の平和を守るため、今日も誰かと戦うヒーローの物語である。
 
 
 

 
 
  第1話  戦え! マッドレンジャー!
 
  
  ここは日本、都市部の一角・・・なんとも言えない空気を漂わせた男たち
 が日夜集う喫茶店である。その名も『メイド倶楽部』
 
  何処か音程の外れた意味不明のラブソング
 『ミルクないたずら ~お兄ちゃん妊娠しちゃうぜ~』
 がかかる以外、このメイド喫茶はこれと言って特別目立つものではなかった。
 
  しかし、実を隠そう、この喫茶店という店構えこそ仮の姿!
 この店こそ、地球を守る正義のヒーロー 電波戦隊 マッドレンジャーの秘密基地なのである。
  
  今日もマッドレンジャーの面々は、この秘密基地に集まっていた。
 
 
 マッドレッド   26歳 男 
 「ふう、最近、皆、集まりが悪いな」
 以下レッド
 
 マッドイエロー 25歳 男
 「そうっすね、集まり悪いッすね」
 以下イエロー
 
 マッドブルー  26歳 男
 「そうにゃりん、最近、ホワイトとブラックが来てないにゃりん」
 以下ブルー
 
 レッド  「まさか・・・ホワイトとブラックは、共産圏の毒電波にやられたんじゃないのか」
 
 イエロー「それは無いッス。ホワイトとブラックは、先日、『ムームー』の通販で
      電波キャンセラーを買っていたっス」
 
   説明しよう。『電波キャンセラー』とは、この世のありとあらゆる電波を吸収し、
 直径5メートル以内に、電波がまったく届かない範囲を作るというものである。
 ・・・というふれこみである。無論、科学的裏づけは一切存在しない。
 なお、1個10000円(税別)である。
         
 ブルー 「まさか・・・」
 
  ブルーが青ざめた。
 
 レッド  「どうしたブルー? おまえ、『にゃりん』を忘れてるぞ」
 
 ブルー 「そうにゃりん、ブルーは、昨日、気になるものを見たにゃりん」
 
 レッド  「なんだ?」
 
 ブルー 「いつも行ってる本屋さんの新人の店員さんの名前が書いてあるバッジの色が青から
      白に変わっていたにゃりん」
 
 レッド  「ああ・・・まずいな、そいつは、もう『ジャラゼルジバラリレハン星人』
      に洗脳されてるな」
 
 イエロー「そうすっね」
 
 ブルー 「まさか・・・ホワイトとブラックもにゃりん」
 
 レッド  「ああ、ありえる。共産圏め、ジャラゼルジバラリレハン星人と同盟しやがったか」
 
 イエロー「そうすっね」
 
 ブルー 「そういえば、昨日、星を見に海に行ったら、帰り道にコンビニが出来てたにゃりん。
       それに、小学生の女の子を付け回してたら、お巡りさんに変装していた宇宙人に
       呼び止められたにゃりん、ついでに倒したにゃりん」
 
 レッド  「そうか、で、やっぱり、倒した後は死体が消えただろう」
 
 イエロー「つじつまが合うッス」
 
 ブルー 「ホワイトとブラックは、既に洗脳されているにゃりんか?」
 
 レッド  「ああ、100%な」
 
 イエロー「では仕方が無いッス。 2人をせめて、俺たちの手で殺すッス」
 
 レッド  「ああ」
 
 プルー  「にゃりん」
 
 レッド ブルー イエロー、3人揃って、凄く安物臭い合金製のペーパーナイフを取り出す。
 そして、そのペーパーナイフに何か念を込める。
 
 レッド  「・・・すまん、ホワイト、ブラック、お前らは死んだ」
 
 イエロー「はっきり見えたっす」
 
 ブルー 「血を吐いてたにゃりん」
  
 
  後日、3人は、ホワイトとブラックと再会した。
 
 「おまえら、転生したんだな! よかった、よかった」
 
  とか言って、すぐ仲良しになった。
 
 
 
 
 
  第1話 終わり
 
 
 
 
 
 
  挿入歌



 真昼のボンバー


 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

うなれ オレの能力 

いま、燃え上がるとき


なんとなく、気に入らないことがあったから消したいと思っただけなんだけど

たったいま都合よく目覚めろ

オレの能力


ツイスト ツイスト まきおこれ 

オレのエンジン、火を吹くぜー



 ここでセリフ「また妨害電波のせいで、能力が発動しなかったぜ」


ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!

ババババン ババババン ババババババババ!
 
 




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 ◆ 電波戦隊 マッドレンジャー 第2話
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 キミは、知っているだろうか?
 
 真の戦士の物語を
 
 キミは、感じたことがあるだろうか?
 
 秘められた世界の真実を
 
 
  ここから私が記す話は、
 世界の何処かで、この地球の平和を守るため、今日も誰かと戦うヒーローの物語である。
 
 
 
 
 
  電波戦隊 マッドレンジャー
 
 
  第2話  ブレインウォッシュ! マッドレンジャー!
 
  
  ここは日本、都市部の一角・・・なんとも言えない空気を漂わせた男たち
 が日夜集う喫茶店である。その名も『メイド倶楽部』
 
  何処か音程の外れた意味不明のラブソング
 『執事のジジイのラブソング ~爺の自慰を見てくだされ~』がかかる以外、
 このメイド喫茶はこれと言って特別目立つものではなかった。
 
  しかし、実を隠そう、この喫茶店という店構えこそ仮の姿!
 この店こそ、地球を守る正義のヒーロー 電波戦隊 マッドレンジャーの秘密基地なのである。
  
  今日もマッドレンジャーの面々は、この秘密基地に集まっていた。
 
 
 マッドレッド   26歳 男 
 「・・・ホワイトとブラックは、もう来ないかのかな」
 以下レッド
 
 マッドイエロー 25歳 男
 「そうっすね」
 以下イエロー
 
 マッドブルー  26歳 男
 「2人は、転生して、記憶を一時的に失っているにゃりん。そのうち、もどってくるにゃりん」
 以下ブルー
 
 レッド  「ところで、ホワイトとブラックは、今何をしているんだ?」
 
 ブルー 「親のコネで、会社勤めを始めたにゃりん」
 
 レッド  「なんてことだ・・・」
 
  レッドが嘆く。
 
 ブルー 「どうして、そんなに嘆くにゃりん?」
 
 レッド  「ああ・・・実は、これは某情報筋が、オレに電波で送ってきた情報なのだが、
       日本の企業は全て、すでにジャラゼルジバラリレハン星人の支配下に入って
       いるらしい」
 
 イエロー「そうっすね」
 
 ブルー 「そうだったにゃりんか? 知らなかったにゃりん」
 
 レッド 「ああ・・・オレに電波で情報を送ってくれた人間も、その3秒後には
      ジャラゼルジバラリレハン星人の全自動敵対生物索敵システム
      『スターデスクリムゾンファイター』に、やられちまってな」
 
 イエロー「そうっすね」
 
 ブルー 「こうして、情報は、秘匿されていくにゃりん」
 
 レッド 「恐ろしいことだ・・・世界中で、今もジャラゼルジバラリレハン星人と戦って
      いるのは、俺たちだけかもしれん」
 
 イエロー「そうっす。きっと、おれたちだけっす」
 
 ブルー 「しかたない、とりあえず、戦いの英気を養うにゃりん。・・・すみませーん、
      さくらさん チョコパフェくださーいにゃりーーん」
 
  ブルーは、店員さんの 『さくら』さんを呼び出した。
 さくらさんは現役女子高生。17歳にしてバスト88センチ、ウェスト61センチで、
 カップサイズはEカップ。
 そのうえ可愛らしく、気立ても良く、この店の看板娘でもある。
 
 さくら 「はい、ブルーさん。今日も戦いご苦労様です。チョコパフェですね。かしこまりました」
 
  さくらさんは、この3人の正体を知っている。
 そのうえで、こうして優しく接してくれる貴重な人物である。
 (さくらさんは、哀れな3人の精神病患者にストレスを与えまいと、考えているだけなのだが)
 
 レッド 「ううむ・・・やはり、ホワイトもブラックも、既に敵の手に堕ちたと考える
      べきか・・・」
 
 イエロー「即断は禁物ッス」
 
 レッド 「ああ・・・だが、この前あった時、2人は既に電波キャンセラーの使用をして
      いなかったし」
 
 イエロー「それはやばいっス」
 
 ブルー 「危険にゃりん」
 
 レッド  「それに・・・2人に、エロゲーの話をしたのに、全然喰い付いて来なくてな」
 
 イエロー「・・・考えたくは無いッス」
 
 レッド 「しかし、ここまで状況証拠が揃うとな・・・エロゲーをやらなくなるということは、
      末期症状だ。おそらく、2人は、まっとうなサラリーマン生活を送って、結婚して、
      子供を作って幸せな家庭を作るという、最悪の選択肢を選ぶ可能性が高い」
 
 イエロー「素晴らしい戦士であったのに・・・勿体無いッス」
 
 ブルー 「・・・そういえば、聞いたことがあるにゃりん。過労死とか、働きすぎて精神病に
      なる人が、居たりするじゃないですかにゃりん」
 
 レッド 「・・・少し、『にゃりん』の用法にきびしめの所が有ったが・・・それで?」
 
 ブルー 「そういう人たちは、自殺や過労死に見せかけられて、本当は、世界の真実を知って
      しまい、殺されているという話を聞いたにゃりん」
 
 レッド 「その情報、どこで?」
 
 ブルー 「ノストラダムスの大予言、パート182456975149874651516にゃりん」        
 
 レッド 「さすがブルーだ。では仕方ない。2人の洗脳を解きに、これから彼らの自宅へ行こう」
 
 ブルー 「・・・もう、2人は諦めて、さくらさんを味方に引き入れるのはどうにゃりん?」
 
 レッド 「ブルー・・・それはダメだ・・・彼女はジャラゼルジバラリレハン星人の罠だ」
 
 ブルー 「どういうことにゃりん?」
 
 レッド 「残念なことだが・・・実は女の子というものはな、12歳以上になると、全員国家に
      洗脳されているんだ」
 
 イエロー「それは残念ッス」
 
 レッド 「あの娘も・・・洗脳された挙句に俺らのようなイケメンに反応しないよう教育され
      ているんだ」
 
  レッドの眼に涙が溢れる(本気)
 
 ブルー 「そうだったにゃりんか・・・洗脳された上に教育にゃりんか」
 
 レッド 「ああ、それでなんだ、普通の性的嗜好の男は、12歳以下しか、愛せないんだ」
 
 イエロー「ずいぶん話が飛躍して無いッスか? まあいいッス。ジャラゼルジバラリレハン星人、
      ゆるすまじっす」
 
 レッド  「とりあえず、ブルーがパフェ喰ったら、お会計して出よう」
 
  3人は、そのままホワイトのアパートと、ブラックのアパートに行って、2人を連れ出して
 その後、2日間、話し合った。でも、結局答えはこうだった。
 
 ホワイト「・・・正直言って、お前らには、もう付き合いきれないよ」
 
 ブラック「悪いけど、もう2度と、お前たちとは会いたくないんだ、もう、家に来ないでくれ」
 
 
 
  レッドとブルーとイエローは、この答えを聞いて
 
  2人は、戦士として戦い続けたいという本心を押し隠しながら俺たちと話をしている。
 これは、ジャラゼルジバラリレハン星人の全自動敵対生物索敵システム
 『スターデスクリムゾンファイター』を恐れての行為であるのだから、2人は、
 まだマッドレンジャーだ。
 
  と、確信を新たにしていた。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  第2話 終わり




 
  エンディングテーマ



 さみしい都会のトゥギャジャー

 作詞 筆者

 作曲 キミの脳内電波


 
世界で1人、オレだけが

真実求めて戦う ファイター

きっと きっと きっと

みんないつか分かる

宇宙人の侵略を、止めてるヒーローはオレだって


 どうしてないの (ハーレムがー)

 どうしてないの (オレのロボー)

 どうしてないの (特殊能力)


それは、きっと、誰かが邪魔しているからなのさー 
真実求めて戦うヤツはー

いつもハブられるのさー


 ここでセリフ「みんながオレを見て興奮している」
     
 
 
 




  解説
 
 
   ☆全自動敵対生物索敵システム『スターデスクリムゾンファイター』
 
  ジャラゼルジバラリレハン星人が作り上げた兵器。
 通常時は、その惑星にいかにもありそうな物体のふりをしているが、
 いざ、ジャラゼルジバラリレハン星人に対して敵対的な思想を持ったものを
 見つけると、人目のつかないところで全力で襲い掛かるという代物。
 
  マッドレッドの情報によれば、地球ではおもに以下のものに擬態していると思われる。
 ①ギャル
 ②警察官
 ③アングロ・サクソン
 ④テレビのマスコミ関係者
 ⑤こわもての人
 
  余談だが、マッドレンジャーは、全自動敵対生物索敵システム
『スターデスクリムゾンファイター』の脳みそスキャンを避ける技を会得しており、
その為、そうそう襲われない。
 
 「今までにマッドレンジャーは、1億5000万体以上の全自動敵対生物索敵システム
『スターデスクリムゾンファイター』を撃破してきたにゃりん。やつらは死んだあと、
完璧に消え去るから、証拠は出ないにゃりん。つまり、証拠が無いということは、
ジャラゼルジバラリレハン星人が関与している証拠にゃりん」
 
  とは、ブルーの言葉である。
 
 
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