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ペティグリード ジュブナイルズ

後書き

 


  ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
 
 
  いろいろと説明とか必要かと思うので補足など
 こういう作品になった理由など、書いていこうと思います。
 
 
 
 
 
 
  以下、ネタばれあり。
 
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  ペティグリード ジュブナイルズ。
 血統の少年たち とか、そんな感じなわけですが、いかがだったでしょうか?
 
  
  作者的には以下のようなことを考えて設定していました。
 
  変身ヒーロー物には、2通りあるのではないかなと。
 それはヒーローになり、力を振るうことで幸せになれるものと、
 ヒーローが力を手に入れる過程で、不幸な運命を背負わされるものと。
 
  この作品は、力のために、ヒーローが不幸な運命を背負わされていくタイプのものです。
 
  
  一応、こうなった理由もありまして。
 小説という媒体を考えると、どうしてもヒーロー物にありがちな戦闘シーンの描写が難しいと
 作者は考えています。
 そもそもそういうものはマンガやアニメ、映画やゲーム、はたまた演劇を入れても表現に幅が
 あるのですが、小説は数多あるメディアの中でも数少ない「グラフィックが無い」メディアなわけ
 でして、それで動きのある立体的なシーンを表現しにくいと感じています。
 そりゃ、昔は小説ぐらいしか手軽に買えるメディアは無かったわけで、
 それで小説上で長々とアクションシーンを表現しても仕方が無かったわけでありますが、
 今は他にいろんな物があるわけだから、ただのアクションを使って真正面から勝負しても
 ダメなんじゃないかと思うのです。
 
  そこで、ヒーローが戦うシーンにアクション性以外の何かを入れる必要があるのではないかと
 考えました。それが「人体実験に使われていた少年たち」という不幸のドンゾコを地で行く
 要素の追加でした。
 
  強力なパワーを戦闘に使いつつも、それ自体が自分たちの過去、痛ましい記憶とつながっている。
 こうすることで、戦闘シーンに少しは華を添えられたのではないかと思うのですが、
 まあ、成功したかどうかの判断は読み手に任せようと思います。
 
 
 
  ネタは手元にあるたくさんの本からピックアップ。
 軍事関係の本はいろいろあるんで、それをちらほら。
 アルザゥクとか、トリスメギトス、レヴィスなどは錬金術用語です。
  
  銀色をした血液→水銀をイメージ→錬金術をイメージしたので。
 
 
 
  
 
 
 さらに、この小説を書いている頃、私は「男の娘」とかいうジャンルが確立していることを
まったく知りませんでした。時期的にはギリギリだったでしょうか、これを書き上げたほんの
すぐ後、雑誌等での特集を見て「すでにそういうジャンルが確立しているのか!」と瞠目した
しだいであります。
やっぱり、世間の情報に疎いのはいけません。
これを書いているころは「オレスゲェ! こんなこと思いつくなんて天才じゃない?!」とか思って
おりました・・・。
恥ずかしいだけのバカです。


 でもまぁ、改造人間が少年で男の娘とかいう濃過ぎる設定は今のところはないかも・・・。
そう思っておこう。 
 
 
 
 さらに追記、自分でも調べてみると「南総里見八犬伝」とかにも女装男子がいるとの情報が。
犬坂毛野胤智 いぬさかけのたねとも ってやつがいると、本当か?! 滝沢馬琴、おそるべし。
日本は19世紀前半から萌えの先進国であったのかー。

  
 
 
 
 
 

 
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